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ミルクタイム

乳飲み子のミルクタイムはいつでも楽しい。
大変だけど、本当に面倒ではあるけれど、でも楽しい。
黒く濡れたつやつやの眼を覗き込みながら、ちゅぷちゅぷと動く口元を見ながら
コクコクと、哺乳瓶のミルクが少しずつ減っていくのを見るのは、とっても幸せ。

くろばちゃん





むかしむかし、長男が生まれたての赤ん坊だったとき、
真夜中の二時か三時かのミルクタイムでの奇跡的な出来事・・・・。
それは・・・、

膝の上のクッションをベビーベッドに立てかけて、その中に小さな小さな長男は居て、
哺乳瓶のミルクをコクコクと静かに、静かに飲んでいて
ふと気がつくと、その小さな小さな黒いつやつやの瞳の中に、なんと小さな小さな私の姿が映っていて
その小さな私の瞳の中には、絶対に小さな小さな長男の瞳が映っているに違いなくて
そして、もっと小さな長男の瞳の中には、もっともっと小さな私の姿が映っているに違いなくて・・・・、

という、まるでエッシャーの終わりのない絵のような、合わせ鏡の世界のような
今思えば、どこまでが本当だったのかわからない、不思議な永遠の時間を過ごしたのでした。

それでも、その映像はいまだに鮮明に私の中に焼きついているほどで
その後の、神経質な音過敏を持つ長男の熾烈な育児に疲れ果てても
ふっと、その奇跡を思い出しては何とかかんとかやり抜けたりして、
あれは、神様から先払いされた贈り物の時間なのだろう・・・と思ったものでした。


ま、今や長男の瞳は、濁りに濁っております・・・、そんなもんだ。


二匹で寝んね
寝るこは本当に可愛い。
遠くなった私の記憶にやさしく検索がかかるというか、
つらかった時間をぐぐっと飛ばして幸せだけをくれる、そんな感じがします。


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